ハワイコナコーヒーとは?

ハワイコナとは、キリマンジャロやブルーマウンテンと並ぶ世界三大コーヒーの中のひとつです。

ハワイ島にあるコナ地区で栽培されるハワイコナコーヒーは、火山灰から作られる栄養分豊富な土壌と、昼と夜の寒暖差によって生まれます。

コーヒー栽培に重要な適度な降水量と日照量は、ハワイの気候によって十分な量を確保できます。

独特な貿易風の恩恵で午後は曇ることが多く、日陰ができやすいため高温になり過ぎることもありません。

コナ地区はハワイコナコーヒーの栽培には最適な自然環境となっていますが、希少性が高く生産量にして1.000~1,500トン程度となっており、一般的に流通するハワイコナコーヒーの量は極めて少なくなっています。

1.000~1,500トンと聞くと、大量に生産されているように思われますが、世界のコーヒー生産量の1%程度にしか当たりません。

このため、ハワイコナコーヒーはコーヒー豆の宝石と呼ばれ、コナ地域で栽培された高品質な豆のみを『コナコーヒー』と認証しています。

しっかりと感じ取れる酸味と飲んだ後には短い余韻が迫ってくるのが特徴で、その香りは南国で栽培されるフルーツをも思い出させるような芳醇さです。

コーヒー自体のコクをしっかりと感じられるにも関わらず、苦味はそれほど強くないので

マイルドな味わいと甘みを楽しめます。

このような希少価値の高いハワイコナコーヒーの生豆は特有の青緑色をしており、ハワイコナコーヒー粒の大きさや欠点豆が含まれる割合によってランク付けされるようになっています。

品質の高いものから

【エクストラファンシー】

【ファンシー】

【No.1】

【セレクト】

【プライム】

の順番で等級分けがされています。

【プライム】までが『ハワイコナコーヒー』として使用されることが許されており、プライムより下の等級のコーヒーは例えコナ地区で生産をされたコーヒー豆であっても、『ハワイアンコーヒー』と呼ばれ区別されています。

ハワイ州における法律を調べてみると、ハワイアンコナコーヒー豆を10%以上配合してあれば、その他にどんなコーヒー豆が混ざっていたとしても『コナ・ブレンド』と表記することが可能なようです。

そのため、安価で売られているコナコーヒーのほとんどが別のコーヒー豆と混ざっていると考えられます。

ハワイコナコナコーヒーは深く焙煎するよりも、ミディアムロースト、もしくはシティローストで焙煎することによってハワイコナコーヒー豆の酸味を生かしたさわやかなコーヒーになるので非常におすすめです。

通常はコーヒー豆を挽きお湯を淹れるとき、そのお湯の温度が高ければ高いほどコーヒー豆の苦味が抽出されメリハリのある味わいになり、お湯の温度が低いほどおだやかな酸味のある味わいになります。

ですが、ハワイコナコーヒー豆の場合はお湯の温度を70~80℃程度の低めにすることによって、マイルドさを引き出す事が出来ます。

ぜひ一度ご賞味頂ければ幸いです。